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クエストNPC。
…私の話を聞いていただけますか?
ありがとう存じます。 これまでのあなたの戦いぶりを、拝見させていただきました。 (プレイヤー)様なら、あの方にかなう器をお持ちかもしれません……。 これから先、あなた方の前に、火雷(ほのいかずち)が立ちはだかることでしょう。 憎しみや妬みから沸き起こる炎は、時に人のすべてを飲み込んでしまう……。 あなた方が戦う火雷は、そんな憎愛に囚われた者なのです。 《桃の宝珠》があれば……火雷の炎を癒せるかもしれません……。 ですが、《桃の宝珠》は悠久の移ろいの中で、《枯れた桃の実》と《早熟の珠》に分かたれてしまいました。 その二つがあれば、私の神通力を以て、《桃の宝珠》に再生させることができるのですが……。 今や私の力では及ばない者の手に……。
《枯れた桃の実》と《早熟の珠》は、今は若雷(わかいかずち)と土雷(つちいかずち)が持っていると聞きます。 どちらも火雷に心を寄せており、たやすく渡してはくれぬと思いますが……。 《枯れた桃の実》と《早熟の珠》をお持ちよりください。 さすれば私の神通力で、《桃の宝珠》に再生させましょう。
私の力では、《枯れた桃の実》と《早熟の珠》をそろえられそうにありません……。 火雷の炎を鎮めることは……誰にもかなわぬのでしょうか……。
《枯れた桃の実》《早熟の珠》を手に入れてくださったのですね。 よかった……これで、希望をつなぐことができます。 それでは《桃の宝珠》をお作りいたしましょう。
(三輪 栖は《枯れた桃の実》と《早熟の珠》を握り締めると、不思議な詠唱を始めた。) ソラノウツホニ、カゼナガレ。(空の洞に風流れ) カナシキナミダ、アマクダリ。(悲しき涙天降り) ハニ、ミヅマジワリ、ドロトナリ。(埴水交わり泥と成り) ホォロコォロ、ホォロコォロ、ダイチハユレル。(〜、大地は揺れる。) (珠の若々しい気の流れが、桃の実の乾きを潤していく………。)
できました、これが《桃の宝珠》です。お受け取りください。 これで、火雷の炎を少しでも癒すことができると思います。 火雷は、あの方に似ています……。 どうか、かの者を縛る闇から解き放ってあげてください。
これはご無礼をいたしました。 私は(プレイヤー)様のような、根の国を鎮めんとする方々を導くため、ここにいる者です。 人界と根の国との調和を保つのに、少しでも力になれればと思っています。 ……それでは、私の話を聞いていただけますか?
……は?ただ人が、このようなところで生きていけるはずがない……と? 私をお疑いなのですか? え、えっと……。……正直に申し上げましょう。 私は実は、大物主命(オホモノヌシノミコト)縁の者なのです。 命を受けて、この地に留まっております。 …………………………………………。 私のことはいいですから!もう、話を聞いていただけますね?
……………………………………………………。 ……………………………………………………。 ……………………………………………………。 ……………………………………………………。 ……………………………………ネズミ、です。 私は根の国を住み処とする白ネズミの化身です。 ……で、でも、オホモノヌシと縁があるのは本当ですからねっ。 ……………………………………………………。 たいへん失礼しました。私としたことが、取り乱してしまいました。 そんな場合ではないというのに……。 あの方の炎は、いずれ根の国さえ焼き尽くしてしまう……。 それを止めるためにも、どうか私の話を聞いてください。
…………………………………………。 (なんという不遜さ。あの方の炎に焼かれてしまうがいいわ)
…………………………………………。 ……私、(プレイヤー)様を見誤っておりました。 恥を忍んで、私の素性まで明かしましたのに……。 根の国を死ぬまで、さまよっておいでなさい!!
……ふう……ふう……ふう…………。 ……こちらこそ、九に声を荒げてしまい申し訳ありません……。 ……ああ、こうしている間にも……。 ……こんなときこそ冷静に……もっとしっかりしなくちゃ……。