泰成は心中複雑であった。このまま戦場にいても危ないだけである・・・
「おい、どうした？顔が青いぞ」
そう話しかけてくる男。しかし馬に乗りながら後ろを向くのは危ないからやめてほしい・・・
「い、いえ・・・なんでもありません」
気遣いはありがたいが・・・逃げたいなどと言えるわけもない。
「・・・そんなに逃げたいならさっさと逃げたほうがいい・・・」
自分の心を見透かしたように言った。
「！・・・できるわけがありません・・・」
そう、逃げたくても逃げれば腰抜けといわれるなど、罵られることは当然、見つかれば打ち首ということも・・・
「・・・お前、やはり前線は無理だな。後方で待ってろ」
「え・・？」
「つまりお前は後ろで控えてろってことだ。無駄に命を散らしたくはないだろう・・・？」
「・・・！余計なお世話です！」
その言葉は嫌味に聞こえた。
「・・・死んでからじゃあ何もならねえぜ。やりたいことがあるなら今前線にいちゃあやばいってこった」
真剣な眼差しで泰成を見る男・・・心底から身を案じているようだ・・・
とそのとき横の森から織田兵が７人ほど出てきた。そして前をふさいでとまれといった。
が、
「突っ走るぞ！振り落とされるなよ！」
男は無視した。それに兵士は多少驚いたが、弓で攻撃しようと構えた・・・
「おい、持ってる弓で撃て！」
「あ、はい！」
最初に弓をもらったため、今でも持っていた。それを左手に持ち、矢を右手でとり、構えた・・・弦を出来る限り引っ張る
織田兵の二・三人は弓で馬を狙ったがはずれ、もう一度射ようとしていた。が泰成が放った矢が腕に刺さり、弓矢を落とした。
すると他の５人が刀で切りかかろうとした。しかし相手は馬に乗ってるため直接に斬るのはむずかしかった
それでもあとがないようで切りかかってきたが馬で跳ね飛ばされた
鈍い音がした。生死はわからない。馬の前に立つのは危ない、しかしそれを省みずに立った・・・
「馬鹿な奴だ・・・」
そう男がいったのを聞いた。先ほど跳ねた兵士達はもう後ろにいて、姿が見えなくなっていった。
「そろそろ中中ってときにここまで兵士がいるか・・・もしかしたら中先の陣はやられたかもな」
「・・・」
無言であった
「おい、そういえばお前の名前、なんていうんだ？」
「え・・・？」
突然の質問にとまどった
「名前だよ名前。」
「あ、日下部泰成と申します」
「日下部、泰成・・・そうか・・・」
妙に思案する男
「どうか、したんですか？」
「いやなに、俺の父親の戦友の息子かと思ってな」
「父を知っているんですか・・・？」
日下部家は武家は武家だが有名でなく、むしろ無名であった。斉藤家の合戦などには出ていたそうだが、息子の泰成は知らなかった。もともと多くは語らない父であったのは覚えている・・・
「ああ、日下部泰平だったかな。戦友として最も信頼でき、共に友として戦ったって話だ」
「あなたは・・・あなたは一体何者です？父を知ってるとは・・・」
「秋森一族、知ってるか？」
秋森一族・・・
まさか・・・
「あなたは飛騨の山に住んでるという秋森一族の方ですか・・・？」
「まあそうだ」
男は平然と答えた。しかし飛騨は姉小路の領地・・・なぜそのものが・・・
「俺の名前は秋森重久だ。飛騨に住んでいたんだが、ある事情で美濃にきた。わけは聞くな・・・」
重久はそういい、黙り込んだ。そして馬を走らせた。左ななめのところに陣らしきものがみえた
「・・・そろそろ中中だな。お前、逃げるかそれともどうするか・・・どうするんだ・・・？」
返答できなかった・・・。そのまま沈黙したまま中中へ着いた・・・
「・・・しょうがない、か・・・俺は中中の武将へ伝令してくる。それとお前のこともな・・・」
「・・・」
無言で聞く泰成・・・もはや自分がなぜここにいるのかを見失ってるようだった・・・
「死にたくなければ前線にいくな。後方でじっと待ち、戦が終わるまで待てばいい。そうすれば大事な人とわかれずにすむ・・・」
ただ案じてくれたことばだった。しかし妙に言葉が重く、体験したような言葉だった。
「じゃあな、」
そういい残し、陣の中へと消えていった
あとに残された泰成は、ただ呆然と立ち尽くすのみとなった・・・
眠くて何にも考えられなかった・・・
なので話がよくわからないです・・・ｗ
そもそもこれを読む人がいるのかさえ・・・ｗ
まあ・・・いいや・・・・・・ｗお休み・・・ｗ
