去年おこったこと・・・
「それは・・・もしかして敵の調略にかかり、無念のうちに死んだという・・・?」
「はい、そのとおりです。しかしまだそれではなかったのです・・・」
実は・・・
たんたんと話を進める農民、いや忍者
しかしその話に仰天し、まさか、ともらした
「・・・ということは、秀翠という方は裏切りの事と城の破壊工作によって捕らわれたというのですか!?」
「はい・・・ですがそれは嘘です。しかしそのときもうすでにおそく、だれかを裏切り者として挙げなければ危なかったのです・・・」
「それで・・・無実の罪で捕らわれ、勝手に裏切り者に挙げられたのですか・・・」
そんなことがあったとは・・・
・・・
そのあともまだ話があったようだ
他にも罪をかぶせ、それらを背負って死んでくれといわれたそうだ
あまりに身勝手な、そう思った秀翠は逃げ出した
しかし評判は底になっており、身を隠すほかなかった
最期は先祖代々の墓がある山へいき、そこで無念のうちに自害したという・・・
「・・・なぜ、なぜ今まで放っておいたのですか?」
「放っておいたのではありません。しかし怨念が強く、何人もの忍者と僧がいったきりもどってこないのです・・・」
「頭は・・・なぜ・・・?」
「それでお願いです。過去を振り切るため、あの者達を鎮めて下され!」
・・
あまりにも身勝手すぎる・・・
「考えさせてください・・・」
後ろを向き、稲葉へ帰る城戸
そうした後姿をずっとみる隠密忍者
「隊長、なぜ我らだけでいかないのですか?」
「我らがいったとしても意味がない。ただ屍を増やすのみ・・・」
「もうそのできごとは2,30年も前っていうのに・・・」
・・・
暗い雰囲気をさらに暗くするように雨が降り始めた
どんよりとした雲の下、雨が降っている中、ただ生きているだけの人間・・・
「人間っていう生き物は、他の生物よりも醜く、怖いもの、だな・・・・」


序の中篇から後半にかけての話
このあと決心し、山へといきます
まあまた後日w

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Last-modified: 2007-12-10 (月) 03:46:42