「お〜い帰ったぞ〜・・・」
恒邑の屋敷まで歩いて帰ってきた三太郎、しかし屋敷の中を探しても誰もいなかった
「・・・?なんで誰もいないんだ?」
「あのぉ・・・三太郎さん、ですか?」
多少弱気な声がした。後ろを振り向くと息を切らせて走ってきたような男がいた
「あなたは・・・・」
先ほどの村の・・・
「先ほどあなたが訪れた村の者です。それよりお話があります・・・」
まだハァハァと肩をゆらしながらしゃべる男。額には汗が浮かんで見えた
「話・・・?」
「あなたがあの村で聞きたかったことのひとつです・・・」
「・・・!」
一瞬沈黙した
「と、とりあえず皆がきてから話してくれないか?」
「あまり時間がありません・・・早くしなければ・・・」
っとそこへ宗栄が門前まで来た
「三太郎!薬はできたかぁ!?」
いきなり会ってからの一言に三太郎は呆れながらいった
「今てめーのことになんかかまってられっかよ・・・」
それに怒ったのか、僧が持っているとは思えない棍棒を手に持ち、
「ああ!?お前が作ってやるっていったから頼んだんだろうが!!」
「あれはお前がいきなり押し付けてきたんだろうが!!!」
「なにおう!!これでもくらえ!!」
宗栄は棍棒を上に高く上げ、振り下ろした
「ば、馬鹿!!まえに人が・・・!」
―当たる・・・!
と三太郎が思った瞬間、宗栄の動きが急にとまった
「・・・!?」
そして宗栄の手から棍棒が落ち、バタンッと宗栄もまえに倒れた
「こいつは・・・?」
「ふぅ、いきなりなんなんですか!?ケンカ始めて!」
村人の方を向くと、手で印を作っているのがわかった
「金縛りをさせたからよかったものの・・・後もう少しで私は殴られてたところですよ!?」
「わ、わりぃ・・・まさかこいつがいきなりやるとは・・・」
「とにかく!!」
村人は顔を真っ赤にしていった
「早く話をしたいんですが!!」
問答無用か・・・
「だが、まだ皆が・・・」
「・・・三太郎さん、これ、どうしたんです?」
そこへ城戸が来た
手には何かを持っている。稲葉山で何かを買ってたのだろう
「いや、ちょっとな・・・」
「それにそこの方は誰ですか?」
城戸は三太郎の前にいた村人のことを尋ねた
村人はすぐに城戸の方へ向き、いった
「例の洞窟がある村の者です。名は平太といいます」
丁寧にしゃべって繕ってはいるが、何か怒っている感じでおかしい・・・と城戸は思った
「え〜と・・・三太郎さん、何か怒らしました?」
三太郎はギクリとし、焦りながら
「い、いや・・・」
といった
その三太郎にきつい視線をおくる村人。しかし、何かを思い出したのかすぐにそれをやめていった
「そんなことより、一大事です」
「え?一大事?」
「あ〜そういえば言い出そうとしてたけど、そこへこの馬鹿が来たんだったなぁ」
三太郎は気絶している宗栄を指差した
「・・・・・・」
「まあ、とりあえず屋敷へあがりましょう」
城戸はそういって場の収拾をしようとした
「でも、今日の夕方ごろにならないと恒邑さん達は帰ってきません。それまでまっててもらえませんか?」
「火急の件なんですが・・・致し方ありません、待ちましょう・・・」
と村人はいった
とりあえず、三人は屋敷に上がった
気絶している宗栄は引きずって屋敷の縁側に横にしておいた・・・


とりあえず中断
また暇があれば続きを書きます
では、またです

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Last-modified: 2007-12-10 (月) 03:46:48