続き


「ああ、そうだ城戸。これ食べるか?」
三太郎は突拍子もなく、いきなり何かを差し出した
「・・・これは桜餅ですか?」
「ああ、うまいぜ。宗栄の馬鹿たれの分は残さなくていいから食え」
「しかし・・・いや、それ以前に」
と話を変えようとした城戸に、三太郎は右手に持っていた桜餅の皿をズイッと城戸の顔の前に出した
「く・え!」
これに城戸は困った。何でこんなに食べさせたいんだろうか・・・?
「遠慮しなくていいだろう、別に何も入ってねぇんだからさ」
「じ、じゃあ後でいただきます・・・」
ふぅ、と大仰にため息をつく村人
それに気づいた二人は村人の方へ向く
「そんなことより、早くしていただきたいのですが」
「たってまだあの三人こないからなぁ・・・」
と言った瞬間
シュっ ドスッ という音がした
気づいたときには床に脇差がささっていた
上を振り向く三人
するとそこに平次郎・小三田・恒邑がいた
手には桜餅を・・・
「いつのまに・・・」
城戸は聞いた
「いやなに、しばしここにいたらお前達が来たからな、そのまま聞いてたわけよ」
普通にしゃべる恒邑、その横でなにやらもぞもぞと動く平次郎・・・
小声で小三田が「おい、お前いつのまに食ってんだ?」といったのが聞こえた
それが聞こえたのか、三太郎は手の皿を見た
「あああああ!いつのまにとりやがった!?」
見れば最初3個あった桜餅が1こになっていた
すぐ食べ終わった平次郎は
「別にいいだろう?」
といった
三太郎は何かいいたそうに口をあけたが、恒邑が下に下りてきたため、言うのをやめた
「さて、話してもらおうか」
「やはり聞いていましたか・・・おそらく、この稲葉山に入るときから・・・」
「・・・気づいていたか」
その言葉に村人は苦笑した
「忍たるものがただの人に気取られては忍ではありませんよ、以後気をつけてください」
城戸は2人の会話は初対面の会話ではないように思えた
そこで三太郎がいった
「恒邑の旦那もこの人にかかればただの人ですなぁ・・・!」
嫌味たっぷりに、いや、からかってるだけなのかどうかよくわからないが、楽しんで言ってる・・・
「まあなに、こいつはもと戦友でな、なぜか勘がするどい」
「え?」
と小三田・平次郎・三太郎・城戸は口をそろえて驚いた
「驚くのも無理もないか、ああ、そうだ、こいつの名は・・」
「それは私自身から言わせてください。私の名は松村国久と申します」
名をいったあとに軽く礼をした国久
しかし4人はまだ驚いているらしく、礼を返せなかった
「まあ・・・こいつとの関係はいいとして、な。それよりも・・・」
恒邑はちらりと国久を見た
国久はそれに気づき、
「話をします・・・」
と、いった


まだまだ中篇
でも高校始まったから時間ないorz
のんびりかかせてもらいます・・・w

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Last-modified: 2007-12-10 (月) 03:46:43