糸魚川の合戦に行っている間に、ずいぶん日記の間隔が空いてしまいました。
この日、私は糸魚川で無く川中島に居ました。
川中島…?
はい、「天と地と」を購入したので、観ておりました。
ご存じない方のために説明すると、同名の小説を原作にした、もう14年も昔に公開された映画で、つい最近DVDになりました。
上杉謙信の生涯をなぞりつつ、武田信玄との川中島の合戦を大きく取り上げた、戦国映画です。
初めて観たのはかなり小さい頃でしたが、未だに印象に残る絵が多々ある、名作だったと思っています。
天の盤、地の盤とあるようなので、まずは天の盤を鑑賞。
14年ぶりに観る、謙信が宇佐美を切る場面(小説を元にしてあるので、史実とは結構異なる部分も)に号泣。
合戦シーンが目玉のこの作品ですが、自分はあの場面が一番、好きです。
自分を後押ししてくれていた、一番身近な人物、そんな大事な人物を、自らの心の弱さゆえ、切らねばならなかった謙信の苦悩、悲哀。様々な思いを秘めながら、切られていく宇佐美。涙もろい訳ではないのですが、観る度にうるっとなってしまいます。
そして何といっても、かっこいい合戦シーン。
白銀の南蛮胴を纏い、漆黒の軍団を率いて、真紅の信玄に襲い掛かる謙信の姿。
「運は天にあり。鎧は胸にあり。手柄は足にあり。」(→この前の台詞も相当かっこいい)
謙信が、出陣前に自らに言い聞かせるように語り、
「御旗盾無、ご照覧あれ!」
信玄が居並ぶ諸将と唱和する。
騎馬武者が地を駆け、徒歩兵が槍を、刃を交し合い、
有名武将達が、我こそは、と名乗りを挙げつつ敵に向かい、
そして倒れ臥し。
特典盤に、合戦シーンでカットされた部分も入っていたのですが、そこでは信玄や謙信が、各武将の名前を呼びながら
「〜は右備えにつけい!」
等と号令する場面があり、これもまた武将を知る者にとっては嬉しい特典でした。
様々なドラマを、小室哲哉の音楽が彩って、戦国モノだけど、古臭い感じではなく、斬新な雰囲気に仕上げられています。
何だかベタボメで、角川の回し者じゃないかと疑われそうですが、上杉や武田に仕えていなくても、戦国好きなら楽しむことができる一本ではないかと。
上杉とか、武田は、こういう風に映像で素晴らしいものがあっていいなぁ、と本当に羨ましく思ったりもしました。
インターナルバージョンらしい、地の盤はまだ観ていないのですが、ゆっくり楽しもうと思います。
さて、残り少ない糸魚川で、
「最早多くは語るまい、、参る。」
「、、駿河に見せたかった」
等の台詞を浮かばせつつ、参陣してきましょうか。