へぼ日記・・・/2005-01-10
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2005-01-10
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美濃・・・ ~ ~ ~ 稲葉山は上洛する際にちょうど通る拠点であり、盛んに商売などが行われていた。いろいろな武器・防具・雑貨類・材料・不思議なものまで・・・最近は甲斐から少し人が流れてきたせいか、人が多い。その分いろいろと品がそろっている。また旅仲間を探すのには最適である。 ~ ここ、美濃は油売りから下克上で大名へと成り上がった斉藤道三が治めている。ただ内外で敵が多く、苦労しているのが実情だ・・・ ~ 外の敵は織田・北条。去年武田から信濃を奪取、そのせいで北条との関係が悪化、鳥居峠で合戦が度々起こるようになった。武田は敵対せずに疎遠の関係のままでいる。主な敵はそのふたつだが、斉藤家が織田・北条を攻めると武田・徳川が敵となってくる。同盟国だから援軍としてくるわけだ。正直東国から攻められているのが現状。 ~ 内の敵、それは一族である。道三は道三の子、斉藤義龍と険悪な関係であり、いつ内紛が起こるかわからない状況。家来はどちらに味方するかで悩んでいるようにも思えた。内外共に気を許せる状況ではない。 ~ (ちなみにこれは信ONの設定。また、正徳寺の会見がまだなので織田とは敵対、義龍と道三の関係も疎遠程度の時。ただし、今川・武田・北条の三国同盟はなくなってる。) ~ ~ ~ 今回は織田が美濃へとせめて来るらしいとうわさされている・・・ ~ ~ ~ ○小牧山合戦 ~ 「おい、聞いたか?織田が近いうちにまた美濃へと攻めてくるんだってよ。たまったもんじゃないぜぇ・・・」 ~ 稲葉山ではこの話で持ちきりだった。それもそのはず、戦が起こるからである。戦が起これば田畑は荒れ、人は死に、野武士が増え、疫病などもはやるときがある。何もいいことをもたらさないのが戦。 ~ 「あ〜あ、また田畑があれたりするせいで野菜とかが値上がりするんだよなぁ・・・」 ~ 大げさにため息をつく男。見る限りそこらにいる農民とは違う。 ~ 「又兵衛さん、そんな問題じゃないでしょう・・・?」 ~ 又兵衛と呼ばれた男はまた少しため息をつき、言う。 ~ 「まあ、そうだけどよぉ・・・生活が苦しくなるんだよなぁ・・・」 ~ 微妙に悩む次元が違うらしい・・・少し苦笑した。 ~ 「それより泰成さんよぉ、あんたは戦に行くのかい・・・?」 ~ 心配そうに泰成という男に目をやる。心底から心配しているようだ。 ~ 「・・・不本意ですが・・・」 ~ 泰成と呼ばれた男は顔を曇らしながら言った。 ~ ―戦なんて・・・― ~ この時代は当然徴兵されるわけであり、逆らえるわけがなかった。泰成も例にもれず、従軍する羽目になったのである。 ~ 「・・・気をつけてな・・・」 ~ 苦笑した。それに又兵衛は顔を少し変えた。 ~ 「何がおかしいんで?」 ~ 少し怒り気味であった。心配しているのに笑われたのが気に障ったらしい。 ~ 「いえ、又兵衛さんらしくなくて」 ~ 「俺らしいってどんなときだよ」 ~ ともに笑った。自分らしい、どんな自分なのか・・・ ~ 「まあ、とにかく生きて帰ります・・・」 ~ とその言葉に笑っていた又兵衛が真剣な表情になった。 ~ 「絶対死ぬんじゃあねえぞ・・・まだ成し遂げてねえことあるんだろ?」 ~ 「ええ、ですから死にたくありません。きりがいいところで逃げて帰りますよ」 ~ 「・・・ああ」 ~ そこで会話がとまった。そして泰成は稲葉山の門前へと向かっていった。顔は暗かった。 ~ ―生きて帰れるかなんて・・・誰にもわかりはしません・・・― ~ 不安になりながら、他に徴兵されたものと一緒に稲葉山の門前へ歩いていった・・・ ~ ~ ~ さて、泰成・・・日下部泰成(くさかべ やすなり)という男、出自が武家であるが武芸はあまり得意でないという。ある事情により家を捨て、諸国を放浪する。途中で技を教えてもらったり、市などに立ち寄ったり、自由奔放な暮らしをしていた。 ~ しかし先月、又兵衛という男と出会い、意気投合。聞けば稲葉山で市をとりしきってるひとりだということから稲葉山に身をおくことに。しかしそれが徴兵される原因となった。 ~ 最近斉藤家は慌しく、ほぼ休みなしで合戦が昼夜を問わず行われていた。国力は疲弊、なんとか休む暇が出来ても次の週は合戦の恐れがあった・・・。そのため予備兵として農民などが頻繁に徴兵されることとなった。 ~ 今夏泰成が徴兵されたのも、そのためである。男であり、17歳で戦に行かないのはおかしいということだった・・・ ~ ~ ~ ~ 「殿、編成が整いましてございます」 ~ そう告げる兵士。 ~ 「うむ・・・では小牧山をさきに制圧しに行くぞ!」 ~ 法螺貝がなった・・・ ~ 「進軍開始!」 ~ 全軍が小牧山へと動き始めた・・・ ~ ~ ~ 「なあ、あんた尾張のうつけって知ってるか?」 ~ 隣の足軽が唐突に聞いてきた ~ 「耳にしたことはありますが・・・」 ~ 「なんでも父が死んだとき、正装せず、しかも菩提に焼香をたたきつけたらしい」 ~ 実際どうかわからないが・・・そういうのは聞いた。 ~ 「うわさではそうらしいですね。」 ~ 「それでな、弟を跡継ぎにしようという動きが目だってな、平手政秀っていうやつが苦労しているそうだ」 ~ 平手政秀はいくどとなく信長を諌言したがいっこうに聞いてくれないらしい。 ~ 「ふむ・・・」 ~ 「そこのもの、静かにしろ!」 ~ 斜め後ろに騎乗している男が注意した。それなりに身分があるようだ。 ~ 皆足取りは重く、生きて帰ってこれるのだろうかと不安がっている・・・ ~ 戦にいって死ぬことはないものなど・・・いないだろう・・・ ~ 空を見上げた。稲葉山で整列していたときは昼だったが今ではもうよるらしい、星が見え始めた。 ~ 死ぬかもしれないな・・・と頭をよぎった・・・ ~ 逃げたい気持ちでいっぱいだったが、逃げることも出来ず、小牧山へと向かっていった。 ~ これから始まろうとする戦場に・・・ ----- 試しにつくってみたw ~ 下手だけどね・・・ ~ まあ、これ読んでなんか感想があったらコメントよろしくですw ~ 次は○小牧山合戦 でw ~ (ずいぶんと話が変ですが、まあ沖にせず・・・wとりあえず、簡単な話になってるかと・・・w ~ まだこれだけしかかけてないのは時間のせいです・・・w *小牧山、開戦直前 [#k183517d] 「野々村対は最前線へ、半兵衛隊は右翼後詰へ布陣しろ!」 ~ 指示が飛び交う。夜のうちに布陣を終え、敵を迎え撃つらしい。小牧山へは斉藤家が早くたどり着いた。山の上に布陣し、崖上から攻撃をしかける。そんなところらしい ~ 「迅速に動け!もたもたするやつは切り捨てるぞ!」 ~ 檄を飛ばす武将。しかし兵士達はそんなところではなかった ~ 「もう死ぬのか・・・」 ~ 「最期にあれをしたかった・・・」 ~ 「まだ死にたくない」 ~ 怨念のごとく、悲しい表情と言葉を言う兵士たち。目はうつろ、体はもう漠然とした死に恐怖を抱いて震えている・・・ ~ 「これが・・・合戦か・・・」 ~ あまりにも予想だにしてなかった。優勢であろうとこれは決して変わらないだろう・・・ ~ 「おい、そこのおまえ!おまえだ!何をしている」 ~ 後ろで大声で自分を呼ぶ声。驚いた。 ~ 「あ、申し訳ありません」 ~ 謝る泰成。郷に入っては郷に従え・・・自分はそうやらなければ生きていけないと思っている。 ~ 「持ち場を離れるな!さっさと戻れ!」 ~ 刀のみねのところで軽く叩かれた。それでも痛い・・・ ~ 謝ったあと、自分の持ち場である前線へいった。 ~ 前線は大体布陣を終えていた。あとは配置についたり、もう少し陣を整えたりするだけであった。 ~ 自分は刀・弓を持たされた。普通はどちらかなのだが、なぜか持たされた。―両方ともやれということなのか?― ~ とそこへ伝令が大きな声でいった。 ~ 「伝令!織田軍がここに急行中とのこと!急ぎ布陣を終え、迎い撃てとのことです!」 ~ それが言い終わったあと、騒ぎ始めた。夜明け前に戦が始まる・・・ ~ 不安が皆によぎったのは確かなようだ・・・ ~ これから長く悲惨な戦が繰り広げられようとしていた・・・
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美濃・・・ ~ ~ ~ 稲葉山は上洛する際にちょうど通る拠点であり、盛んに商売などが行われていた。いろいろな武器・防具・雑貨類・材料・不思議なものまで・・・最近は甲斐から少し人が流れてきたせいか、人が多い。その分いろいろと品がそろっている。また旅仲間を探すのには最適である。 ~ ここ、美濃は油売りから下克上で大名へと成り上がった斉藤道三が治めている。ただ内外で敵が多く、苦労しているのが実情だ・・・ ~ 外の敵は織田・北条。去年武田から信濃を奪取、そのせいで北条との関係が悪化、鳥居峠で合戦が度々起こるようになった。武田は敵対せずに疎遠の関係のままでいる。主な敵はそのふたつだが、斉藤家が織田・北条を攻めると武田・徳川が敵となってくる。同盟国だから援軍としてくるわけだ。正直東国から攻められているのが現状。 ~ 内の敵、それは一族である。道三は道三の子、斉藤義龍と険悪な関係であり、いつ内紛が起こるかわからない状況。家来はどちらに味方するかで悩んでいるようにも思えた。内外共に気を許せる状況ではない。 ~ (ちなみにこれは信ONの設定。また、正徳寺の会見がまだなので織田とは敵対、義龍と道三の関係も疎遠程度の時。ただし、今川・武田・北条の三国同盟はなくなってる。) ~ ~ ~ 今回は織田が美濃へとせめて来るらしいとうわさされている・・・ ~ ~ ~ ○小牧山合戦 ~ 「おい、聞いたか?織田が近いうちにまた美濃へと攻めてくるんだってよ。たまったもんじゃないぜぇ・・・」 ~ 稲葉山ではこの話で持ちきりだった。それもそのはず、戦が起こるからである。戦が起これば田畑は荒れ、人は死に、野武士が増え、疫病などもはやるときがある。何もいいことをもたらさないのが戦。 ~ 「あ〜あ、また田畑があれたりするせいで野菜とかが値上がりするんだよなぁ・・・」 ~ 大げさにため息をつく男。見る限りそこらにいる農民とは違う。 ~ 「又兵衛さん、そんな問題じゃないでしょう・・・?」 ~ 又兵衛と呼ばれた男はまた少しため息をつき、言う。 ~ 「まあ、そうだけどよぉ・・・生活が苦しくなるんだよなぁ・・・」 ~ 微妙に悩む次元が違うらしい・・・少し苦笑した。 ~ 「それより泰成さんよぉ、あんたは戦に行くのかい・・・?」 ~ 心配そうに泰成という男に目をやる。心底から心配しているようだ。 ~ 「・・・不本意ですが・・・」 ~ 泰成と呼ばれた男は顔を曇らしながら言った。 ~ ―戦なんて・・・― ~ この時代は当然徴兵されるわけであり、逆らえるわけがなかった。泰成も例にもれず、従軍する羽目になったのである。 ~ 「・・・気をつけてな・・・」 ~ 苦笑した。それに又兵衛は顔を少し変えた。 ~ 「何がおかしいんで?」 ~ 少し怒り気味であった。心配しているのに笑われたのが気に障ったらしい。 ~ 「いえ、又兵衛さんらしくなくて」 ~ 「俺らしいってどんなときだよ」 ~ ともに笑った。自分らしい、どんな自分なのか・・・ ~ 「まあ、とにかく生きて帰ります・・・」 ~ とその言葉に笑っていた又兵衛が真剣な表情になった。 ~ 「絶対死ぬんじゃあねえぞ・・・まだ成し遂げてねえことあるんだろ?」 ~ 「ええ、ですから死にたくありません。きりがいいところで逃げて帰りますよ」 ~ 「・・・ああ」 ~ そこで会話がとまった。そして泰成は稲葉山の門前へと向かっていった。顔は暗かった。 ~ ―生きて帰れるかなんて・・・誰にもわかりはしません・・・― ~ 不安になりながら、他に徴兵されたものと一緒に稲葉山の門前へ歩いていった・・・ ~ ~ ~ さて、泰成・・・日下部泰成(くさかべ やすなり)という男、出自が武家であるが武芸はあまり得意でないという。ある事情により家を捨て、諸国を放浪する。途中で技を教えてもらったり、市などに立ち寄ったり、自由奔放な暮らしをしていた。 ~ しかし先月、又兵衛という男と出会い、意気投合。聞けば稲葉山で市をとりしきってるひとりだということから稲葉山に身をおくことに。しかしそれが徴兵される原因となった。 ~ 最近斉藤家は慌しく、ほぼ休みなしで合戦が昼夜を問わず行われていた。国力は疲弊、なんとか休む暇が出来ても次の週は合戦の恐れがあった・・・。そのため予備兵として農民などが頻繁に徴兵されることとなった。 ~ 今夏泰成が徴兵されたのも、そのためである。男であり、17歳で戦に行かないのはおかしいということだった・・・ ~ ~ ~ ~ 「殿、編成が整いましてございます」 ~ そう告げる兵士。 ~ 「うむ・・・では小牧山をさきに制圧しに行くぞ!」 ~ 法螺貝がなった・・・ ~ 「進軍開始!」 ~ 全軍が小牧山へと動き始めた・・・ ~ ~ ~ 「なあ、あんた尾張のうつけって知ってるか?」 ~ 隣の足軽が唐突に聞いてきた ~ 「耳にしたことはありますが・・・」 ~ 「なんでも父が死んだとき、正装せず、しかも菩提に焼香をたたきつけたらしい」 ~ 実際どうかわからないが・・・そういうのは聞いた。 ~ 「うわさではそうらしいですね。」 ~ 「それでな、弟を跡継ぎにしようという動きが目だってな、平手政秀っていうやつが苦労しているそうだ」 ~ 平手政秀はいくどとなく信長を諌言したがいっこうに聞いてくれないらしい。 ~ 「ふむ・・・」 ~ 「そこのもの、静かにしろ!」 ~ 斜め後ろに騎乗している男が注意した。それなりに身分があるようだ。 ~ 皆足取りは重く、生きて帰ってこれるのだろうかと不安がっている・・・ ~ 戦にいって死ぬことはないものなど・・・いないだろう・・・ ~ 空を見上げた。稲葉山で整列していたときは昼だったが今ではもうよるらしい、星が見え始めた。 ~ 死ぬかもしれないな・・・と頭をよぎった・・・ ~ 逃げたい気持ちでいっぱいだったが、逃げることも出来ず、小牧山へと向かっていった。 ~ これから始まろうとする戦場に・・・ ----- 試しにつくってみたw ~ 下手だけどね・・・ ~ まあ、これ読んでなんか感想があったらコメントよろしくですw ~ 次は○小牧山合戦 でw ~ (ずいぶんと話が変ですが、まあ沖にせず・・・wとりあえず、簡単な話になってるかと・・・w ~ まだこれだけしかかけてないのは時間のせいです・・・w *小牧山、開戦直前 [#k183517d] 「野々村対は最前線へ、半兵衛隊は右翼後詰へ布陣しろ!」 ~ 指示が飛び交う。夜のうちに布陣を終え、敵を迎え撃つらしい。小牧山へは斉藤家が早くたどり着いた。山の上に布陣し、崖上から攻撃をしかける。そんなところらしい ~ 「迅速に動け!もたもたするやつは切り捨てるぞ!」 ~ 檄を飛ばす武将。しかし兵士達はそんなところではなかった ~ 「もう死ぬのか・・・」 ~ 「最期にあれをしたかった・・・」 ~ 「まだ死にたくない」 ~ 怨念のごとく、悲しい表情と言葉を言う兵士たち。目はうつろ、体はもう漠然とした死に恐怖を抱いて震えている・・・ ~ 「これが・・・合戦か・・・」 ~ あまりにも予想だにしてなかった。優勢であろうとこれは決して変わらないだろう・・・ ~ 「おい、そこのおまえ!おまえだ!何をしている」 ~ 後ろで大声で自分を呼ぶ声。驚いた。 ~ 「あ、申し訳ありません」 ~ 謝る泰成。郷に入っては郷に従え・・・自分はそうやらなければ生きていけないと思っている。 ~ 「持ち場を離れるな!さっさと戻れ!」 ~ 刀のみねのところで軽く叩かれた。それでも痛い・・・ ~ 謝ったあと、自分の持ち場である前線へいった。 ~ 前線は大体布陣を終えていた。あとは配置についたり、もう少し陣を整えたりするだけであった。 ~ 自分は刀・弓を持たされた。普通はどちらかなのだが、なぜか持たされた。―両方ともやれということなのか?― ~ とそこへ伝令が大きな声でいった。 ~ 「伝令!織田軍がここに急行中とのこと!急ぎ布陣を終え、迎い撃てとのことです!」 ~ それが言い終わったあと、騒ぎ始めた。夜明け前に戦が始まる・・・ ~ 不安が皆によぎったのは確かなようだ・・・ ~ これから長く悲惨な戦が繰り広げられようとしていた・・・
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