ひげひげ人生劇場 第2話

『戦国無双』購入は先送りにして少し様子を見ることにしたひげですこんばんは。


ひげ一家の生活から人生の素晴らしさを知ってもらおうと書いていますひげひげ人生劇場。今日は青ひげの誕生日にまつわるエピソードです。。。

 
 
 

青ひげじいさんが誕生日を数日後に控えたある日、一通の手紙が届きます。それは愛しの孫娘悪ひげからの手紙でした。

じいじへ

たんじょうびのひにいなばやままでいくよ。まっててね。
                          わるひげ 

青ひげじいさん悪ひげが1人で稲葉山まで来れるかどうか心配でしたが孫娘が自分に会いにきてくれることが嬉しくてたまりませんでした。。。

誕生日当日早朝の岡崎、悪ひげは稲葉山へ向かう準備をしています。この日の為にお金を少しづつ貯めて交易商から『錦絵』を。そして岡崎名物『神水仕込』も買いました。青ひげじいさんの誕生日プレゼントにするのです。そして、この日の為に自分で作った革の忍者服。新しい服を青ひげじいさんに見せたいのです。準備が整うと御頭に挨拶を済ませ、稲葉山へ向かい岡崎を後にする悪ひげ

一方、稲葉山では朝から青ひげじいさんがウロウロソワソワしています。悪ひげが無事につけるか心配だから那古野まで様子を見に行って来るなどと言っては、周りの同僚達から『可愛い子には旅をさせろというじゃないか』とたしなめられていました。それでもやはり青ひげじいさんは心配でしょうがなかったのです。

悪ひげは快調に進んでおり、今は尾張の茶店で休憩をしていました。路銀は少ないので椅子に腰掛けるだけです。するとそれを見ていた隣の客が悪ひげに話し掛けてきました。

男『おじょうちゃん、どこまで行くんだい?』

話し掛けられてビックリした悪ひげ。その男を見るととてもきちんとしたたたずまいで人なつっこい笑顔には好感が持てました。頬にある傷をのぞいて。。。

悪ひげ『じいじに会いに稲葉山まで行くの』

男『へぇ〜 そうかい。1人で行くのかい?』

悪ひげ『うん、そうだよ。今日はじいじの誕生日だからオメデトウを言いにいくの』

男『それは偉いねぇ。。。ところでその錦絵はなんだい?』

男は悪ひげの荷物を指差します。

悪ひげ『これはじいじへの贈りもの。じいじは絵が好きだから、私少しづつお金を貯めて買ったの』

男『そうかい〜。そりゃきっとじいじも喜んでくれるに違いないねぇ』

男に褒められて恥ずかしそうに照れる悪ひげ

男『近年まれに見る親孝行。。。いや、じいじ孝行だ。よっしゃ!そんな良い子には、おじさんが団子を買ってやろう。好きなのを選んでおいで』

ちょうどオナカも空いてきていた悪ひげは買ってもらうことにして茶店の中に団子を選びに行きました。荷物を椅子に置いたまま。。。

稲葉山では青ひげじいさんを囲んで皆で青ひげじいさんの誕生日を祝っていました。誕生日ということでわざわざ遠方より出向いてくれた友も数人。懐かしい顔ぶれとワイワイガヤガヤ騒いでいました。ですが青ひげじいさんはやはり悪ひげのことが気がかりで席を立っては門まで様子をみにいきました。門衛に尋ねてみる青ひげじいさん。しかしそんなくの一は見ていないと。そこに同僚がやってきて『まだ昼じゃないか。三河からならもう少しかかるさ』確かに、まだ昼だ。。。もう少しかかるかな。

団子を買って戻ってきた悪ひげ。すると団子を買ってくれた男がいません。辺りを見渡してみても気配すらなくおかしいなと思っていたら、男と一緒に荷物まで無くなっていました。そうあの錦絵も一緒に。慌てて辺りの人に聞き込みをする悪ひげ。しかし消息はようとして知れません。ちょうどそこに屯所兵が通りかかったので事情を話しました。すると最近ここいらでは藤村佐樹氏という男が旅人から荷物を奪う事件が多発しているとのこと。そして藤村佐樹氏の頬には傷があるということ。。。そこまで聞くと、屯所兵にお礼を言った悪ひげは走って尾張の山に消えていきました。

稲葉山が夕日で赤く染まる頃青ひげじいさんの誕生会も一段落つき、一人二人と帰っていきます。未だに到着しない孫娘。もしかしたら尾張の野武士にさらわれたのだろうか、それとも人食い狼送りいたちに襲われたのではないだろうか。さすがにこの時間になってもこないなんておかしすぎる。。。取るものも取り合えず、門に向かうとそこに悪ひげの姿が!急いで駆け寄る青ひげじいさん

青ひげじいさん『悪ひげや無事だったか、随分と心配しておったんじゃよ』

悪ひげ『。。。ごめんねじいじ。じいじにあげようと思ってた錦絵、途中でなくしちゃったの』

泣きじゃくる悪ひげ

青ひげじいさん『構わんよ。お前さえ無事ならワシは何もいらん』

悪ひげ『ごめんね。。。私。。ずっと探したんだけど。。。見つからなくて。。。』

険しい山道を探し回ったのでしょう土ぼこりだらけになって。また所々に獣の爪あとも残っています。探し回っている途中に襲われたのでしょう。。。せっかくの服がボロボロになっていました。

青ひげじいさん『ワシの為に。。。申し訳ない。。。』

悪ひげ『じいじ、あのね。。。私、新しい錦絵買うお金もなくて。。。でも一生懸命考えてじいじへの贈りもの見つけたの』

そういうと手を差し出す悪ひげ。小さな手のひらの上には大きなおむすびがのっていました。

悪ひげ『私、もうおむすび作ってあげることしかできなかったの。。。でもじいじのために一生懸命握ったよ!じいじにもっともっと長生きしてもらいたいから、もっともっと一緒にいてもらいたいから。私。。。私。。。』

普通のおむすびよりもひと回り大きくて形も不恰好なおむすび。。。そのおむすびが手の上で震えています。。。

青ひげじいさんも感極まり、そっと悪ひげを抱きしめます。

青ひげじいさん『ありがとう。。。ありがとう。。悪ひげや、お前のその優しい心をこれからもずっとっておいておくれ!』

稲葉山の往来の中で抱きしめあう二人の姿はいつまでもいつまでも夕日の中に長い影を落としているのでした。


今日の追記&一言。。。

決して日記書くネタがないから人生劇場書いてるワケではないですよ。。。多分。。。きっと。

日記書きながら遊んでいると無口になりがちです。。。ひげと徒党組んでてひげがあまり喋らなかったら日記書いてるか仕事の残りしているかのどちらかです(´∀`)ノ


  • 日記とは別に人生劇場も毎日書いてくださいw 応援しますよ^^ -- 新撰組隊士 2004-02-12 (木) 11:54:19
  • 泣けます・゚・(ノД`)・゚・ -- 群雄侍 2004-02-12 (木) 20:17:39

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Last-modified: 2007-12-10 (月) 03:46:42