田倉崎合戦記・武人の在り方編

 大差がついて終了間際の第5陣の戦場には敵も味方もまるでいやしない。仕方がないので次を待つ。

 そして始まった第6陣・・・時間的にはまだまだ互角の時間帯かと思われたが、やはり三好のペース。押され・・・押され・・・その間何度か反撃を試みるも、及ばず、やはり押される。気がつけばあっという間に本陣攻めまでされている始末。力の差がこうもあろうとは・・・・・・。

 やがて夜も2時を過ぎると、雑賀衆の主力は大半が就寝・・・。
 ひさびさに見る光景は、三好勢による門前封鎖。門を前に、遠巻きに睨み合っていると、不意に襲い掛かってくる三好の陰陽師。即座に仲間を呼んでハイエナのようにわらわらと群がってくる。まったく、七人集めないとこの琥珀一人倒せぬか。
 ちと武人の在り方を示してくれようと、もう一度一人で門前に出てみせる。挑んできたのは鉄砲鍛冶。一対一の勝負は私が勝ったが、どうやら三好にも骨のある者がおったようだ。
 再びやってきた時は少々油断して、二刀侍と巫女のコンビにやられる。巫女の方はこの合戦で数度遭遇している雅楽巫女・・・このままでは済まされない。機会を窺い、今度はこちらから挑む。一対二の戦い、初太刀を外すも二刀侍を沈め勝利、意趣返し完了。
 浪人勢はソロでいる場合、一対一に応じてくる者も多いが、やはり自国の戦、三好の者は確実に敵の数を減らすために動いている者が多いようだ。当然どちらも、あり、であろう。前にも書いたが、寄って集って一人を狩る者どもを腰抜けと罵りこそすれ、そのやり口自体を否定したりはせぬ。戦は勝つ事が重要であるのだから。


トップ   編集 凍結 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2007-12-10 (月) 03:46:47