合戦の影
国は初の勝利を挙げ、私自身は第２位の手柄を挙げた・・・実に華々しい結果を残した今回の田倉崎。だが、その一方で表舞台に立ってふと振り返ると、そこに影が差す。
人づてに聞いた話だけれど、とある大国では複数の固定徒党が幅を利かせており、それに所属しない人は思うように動けないという。本来家老試験が発生している人を優先して本陣攻めに送り込むべくところを、固定徒党以外には本陣攻めの機会が与えられないというのだ。
これは決して、我々にとっても遠くの話ではない。
完全な固定徒党は雑賀には存在せず、頻繁に集まる面子はいるものの実際はその中において徒党員の入れ替えも激しい。その場にいる面子で組み、攻める。それが我らの流儀である。だが個人で見てみると、毎度徒党の中心となって攻めている者と、その影でまるで攻略徒党に入れない者がいる。例えば身近な話・・・雑賀に武芸者はざっと数えただけでも１０人以上、常時合戦場に顔を出してる面子だけでも５、６人はいる。だがその中で数値として残る戦果を多大に挙げているのは、私を含めて２人しかいない。残りの面子は、盾侍が不足気味の中でそちらの仕事をしなくてはならなくなっていることも多い。やりたいことがやれないもどかしさは、私にもよくわかる。今回は戦果ランキングでトップを争った関係上、少し皆の出番を取りすぎたと思う・・・反省点の一つだ。
武将は強い。特に後詰め、さらには本陣クラスともなると、熟練の面子でさえ易々と勝てるものではない。俄仕込みの寄せ集め徒党では、残念ながら勝てない。もちろん、そこで経験を積み、さらに強くなっていくことも大事だろう。けれど、勝つか負けるか、ぎりぎりの戦をしている状況では勝利こそがまず求められる。となれば、やはり国として勝てる面子を集めてしまうのも仕方のないことかもしれない・・・。
私は自分が強いなどと自惚れてなどいないし、むしろまだまだだと思っている。けれど周りは武芸者としての自分を頼ってくれる。私の方から見ても、自国内に頼れる面子は、各職業につき３〜４人くらい・・・本陣を攻めるとしたら可能な限りその面子と行きたいと思ってしまう。けれど、その考えを捨て、全体の底上げをしない限り、国としての成長はありえない。
家老という一つの目標を達成した今、真に国を思うのなら後進の育成にも力を入れるべきかもしれない。
少し話は違うが、同質の事件が合戦中に起こったらしい。雑賀の誰かが、援軍勢に対して、本陣攻めは断りを入れてからしろ、また、援軍徒党だけで動くな、などといった類のことを言ったらしい。これは、先日の堺市と同様、非常によくないことだ。はっきり言って今回の合戦、援軍がなければ１００％勝利はありえなかった。それほどまでに、三好は強い。あれだけの戦力差を以って数の暴力で押したというのに、向こうは二つの陣と勝ち、四つの陣を引き分けている。勝利の原動力となったのは、もちろん我ら雑賀衆の奮起もあったが、半分は間違いなく援軍勢の尽力であった。その援軍勢を相手にこのような不遜な態度をとるなど言語道断。幸い、堺市の件も今回の件もそれほど大事にはなっていないが、こういうことがあった、というのは根強く人々の心に残るものだ。そしてまた何かあった時、やっぱりあの国か、と言われることになるのだ。本来ならばここでも話すようなことではないけれど、もし覇王雑賀衆にいてここを見ている者がいたならば、同じ過ちが繰り返されないよう、心に刻んでほしい。また援軍に参上してくれた本願寺、浅井、浪人衆の方々には、不快な思いをさせたことを雑賀衆の一人として謝罪したい。
どこの国でも似たような問題は抱えている。大国はそれでも多少のことでは揺るがない・・・けれど我ら小国は結束こそが命。さらに強くなるためにも、同じことが二度と再びないよう心がけたい。
と、まぁ書き連ねて見て思うのは、私何様だ？ということだったり・・・。この日記ではかなり遠慮なしに本音を書くことが多いけれど、こういうことばかり書いてると皆から煙たがれる存在になるのではないかと心配にもなってみたり・・・だけど書かずにはいられない、と。国のため、と言うけれど、結局のところ私自身は個人として生きるタイプの人間で、やることなすこと自分本位だ。だからここに書いていることも・・・あまり深く気にしないでもらいたい。だったら書くなというところだけれど、そこはそれ、日記なんて自己満足の世界だし。
- 昨日は、断片手伝ってくれてありがとう!!次の合戦までに少しでも覚えられるようにしとくよ^^ -- 竹中清明 2004-09-03 (金) 04:17:14
- 合戦おめでと〜〜（＾ｖ＾ 琥珀さんが無事（？）に家老になれて誇りに思うよ（＾O＾）パソ壊れたりでこっちはリアルてんてこ舞だったので参加が殆どできなかったが（アゥチ） -- 彷徨う召喚師 2004-09-03 (金) 13:53:35
