謎陰陽記す。

一週間が経過した事により、報告すべき情報の絶対量が些か減じた事は紛れもない事実であり、報告の間隔が開く事になるだろうと予測される事を予め此処に断っておくものとする。

些か調査活動時間帯が変則である為、単独での戦闘を主体とする傾向が強まっている。基本的には反撃術応用を利用し、単独での彦根盗人狩りである。
後之先修得を最優先とし、野外技能目録の修得の優先序列をその次に置いた。生産よりも戦闘を優先させている為であり、この段階では盗賊退治を行っていれば戦闘でも収支黒字の状態を維持出来るというのもある。
なお彦根盗人狩りを行っていた過程で、とある矛盾に気づく。彦根盗人は戦闘後に盗人斧を落とす事があるのだが、彦根盗人自身が装備している武器は刀である。この件に関して緊急報告を行う。


名声が500を超えたあたりで、隣国越前朝倉を訪問する事とした。
第一印象は寒々しいという事であり、何故か越後などよりも遙かに寒々しい印象があるのは何故であろうか……。それは人気が無く閑散としているという事だけではなく、雰囲気全体が氷の結晶の如き冷たい美しさを持っているからかもしれない。
一乗谷の町にある運河沿いの雪柳などはその最たる例で、美しさが余計寒々しさを強調しているように思われる。

一乗谷に関して報告を行おう。市街調査の過程で固有の名前を持つ女侍を発見し、衝撃を受けた。
そして何より衝撃が大きかったのは一乗谷城内朝倉諸将の態度である。主君に対する忠誠心に乏しく、浅井家への再仕官――より直接的な言い方をするならば亡命――の口添えを求めてくる富田長繁を別格としても、多くの武将より朝倉家当主の打倒に関する協力を求められた。
多くの武将は当主を無能と見限り、何よりも本丸の中で堂々と当主の打倒に関する打診を行ってくる時点で、家としての規律は失われていると言えるのかもしれない。

依って件の如し。

  • 目録進捗状況
    鍛冶之心得・壱、鍛冶之武芸・壱、鍛冶基本書、剣術指南書・壱〜弐、皆伝。
    後之先、修得。
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Last-modified: 2007-12-10 (月) 03:46:46